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カテゴリ:学校だより
令和6年度 2月号


話し合い活動を大切にしています 校長 門野 吉保
       
 1月10日、学校の決まりについて協議する「第3回南浦サミット」を開催しました。
 今年度は、第1回でも取り上げた「シャープペンシルの使用」について、子どもたちが先生やPTA、地域の方と話し合いました。
 事前に学校から、シャープペンシルは鉛筆に比べて高価であること、絵柄や機能が豊富で授業中に遊んでしまう子どもがでること、小さな金属部品があり小さな子どもは誤飲する怖れがあること、芯は細く色も薄いことから筆圧が弱いと書いた文字が読めないこと、など鉛筆を指定する理由が伝えられていました。それを受けて、4年生以上の各クラスで話し合い、賛成でまとまったクラスもあれば、反対でまとまったクラスもありました。
 サミットに参加した子どもは、個人の意見ではなく、クラスの代表として自分たちでまとめてきた意見や調査結果をもとに発言してくれました。子どもたちからは「持ってきてよいシャープペンシルは高価なものではなくシンプルなものにすること」「使用できる学年を決める、また本数を制限すること」「ルールを守れなければ止めること」などの意見もでました。サミットの結論としては、学年や本数などのルールについて代表委員会と先生で協議し、内容がまとまり次第、発表する、となりました。そういえば、昨年の秋口に6年生女子から髪を整えるところを見られたくないので、トイレの入口に暖簾を付けて欲しい、という話がありました。この時も、先生方から設置することにより発生しうるリスクを伝え、子どもたちとルールづくりをして暖簾を設置した、ということがありました。手書きのルールは6年生の教室付近に掲出されていますので、学校公開時にお気付きになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 今年度、本校では子どもの意見表明権を大切にするためにも、学級会(話合い活動)に力を入れて取り組んできました。友達の意見を否定しないこと、根拠を明らかにすること、できるだけ合意形成を図ること、決めたことは実行すること、など子どもたちの話し合う力が確実に伸びていることを実感します。社会で生きていくためには、家族や友達だけでなく、よく知らない人々とも一緒に生活をしなくてはなりません。そのためには、言葉や行動でコミュニケーションをとる必要があります。自分の気持ちや考えを正確に相手に伝える。とても難しいことですがとても大切なことです。話し合う力をもっともっと高めて、よりよい学校をみんなでつくっていきましょう!

公開日:2025年02月04日 13:00:00

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令和6年度1月号


笑顔いっぱい!  校長 門野 吉保

 新年明けましておめでとうございます。
 今年の干支である「巳」は蛇を表し、古来より豊穣や金運を司る神です。そのため、蛇の登場する夢は吉兆とされています。また、たくましい生命力があり、脱皮を繰り返す度に表面の傷が治癒していくことから、医療や治療、再生のシンボルともされています。巳年生まれは辛抱強く、粘り強い性格で、知恵や洞察力に優れているそうです。
 さて、甚大な被害をもたらす自然災害や加速する生成AIの進化など子どもたちが活躍する未来は、先行きが不透明で、予測困難な時代といわれています。予測できない未来に向けて、自らが持続可能な社会を創り出していくためには、「主体性」「リーダーシップ」「創造力」「課題設定・解決能力」「論理的思考力」「表現力」「チームワーク」などを育んでいく必要があります。また、その根底にある一人ひとりが自分のよさや可能性を認識するとともに、他者を尊重し多様な人々と協働できることが重要です。
 国語や算数などが得意な子もいれば、音楽や図工、体育など優れた技能を習得している子もいます。また、特定のことに詳しかったり、高い集中力をもってる子もいます。周りにいる友達に優しくできたり、高いコミュニケーション力を身に付けた子もいます。年齢も心身の発達の状況も違う子どもたちが一緒に学ぶことができるのが公立小学校のよさのひとつです。
 できないことができるようになっていく、子どもたちが憧れを抱くと同時に成長のモデルとなる高学年が身近にいることはとても素晴らしいことです。また高学年は小さい子どもたちの範になろうと頑張ることができるのが学校です。しかし、発達段階にいる子どもたちですから、一緒に生活をしていればトラブルはあります。むしろ集団の中で気付いたり、身に付けたりすることの方が多いかもしれません。
 3学期は一年のまとめの時期です。大きな行事はありませんが、それぞれが一年を振り返り、成長を確認するタイミングでもあります。課題ばかりに目が行きがちですが、子どもたちの良いところ、成長したことをたくさん見つけ、言葉で伝えていただくと更に子どもは伸びていきます。
 子どもたち一人ひとりの笑顔がたくさん見られるように、先生方や保護者・地域の方々も笑顔になれる、そんな学校づくりを今年も進めてまいりますので、引き続き、ご理解とご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。

公開日:2025年01月09日 07:00:00

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令和6年度 12月号


保護者のプロはいません! 校長 門野 吉保
                                                                      
 早いものでもう師走。2学期は大きな学校行事があり子どもたちの成長をたくさん見ることができました。走るのが得意な子、大きな声が出せる子、個性的な発想ができる子、人前で堂々と話ができる子、友達に声をかけることができる子、ものづくりが好きな子、色の使い方が独特な子、指先が器用な子、根気強く取り組める子などなど学校には個性豊かな子どもたちがたくさんいます。各行事を通して、子どもたちの個性が発揮され、友達の良さを見つけられる機会となればありがたいです。保護者の皆さまには、行事に向けた準備やお子さんの健康管理など多岐に渡りご理解とご協力をいただきました。心より感謝いたします。
 さて、保護者の方から子どもを褒めることについて相談を受けることがあります。褒めることの大切さは理解しているが実践することが難しい、と。具体的に褒めること、取組や過程を褒めること、子どもの存在自体を褒めることも大切ですが、意外と難しいのがタイミングです。特段に目立つようなよい言動であれば褒めることは簡単ですが、中々そうはいきません。大切なことは子どもが自然に、普通にしている言動に目を向け、それを価値づけ、褒めてあげることです。
 例えば、食事の時に子どもの姿勢の悪さが気になったとします。つい「ちゃんと背筋を伸ばして」と注意してしまいます。注意されれば子どもは姿勢を正します。ここが褒めるタイミングです。「よい姿勢だね」「できたね」などの言葉が子どもには嬉しいのです。しかし、誉め言葉が出てこないと、数分後には子どもはまたもとの悪い姿勢に戻ります。それを見て「ほら、また姿勢が悪い」と叱ってしまうと悪循環になっていき、口調がだんだんエスカレートし、子どもも益々怯え、委縮するか反発心を募らせていくのです。
 褒めることは、特別なことを仰々しくするのではなく、普段、何気なく、自然に行っている子どもの言動を、タイミングを逸せず、きちんと言葉で伝えてあげることが大切です。
 とは言え、簡単にできないから悩まられるのです。ですが、子どものことで悩んで、失敗して、それでも色々と試そうとしている保護者の姿を、子どもたちに見せることも大切なことかと思います。
 PTAでは、毎月第2金曜日の午前中に「P‐CAFÉ」を始めました。情報交換したり、話を聞いてもらうだけでも心が少し軽くなることってありますよね。小さいお子さんを連れてきても大丈夫です。お飲み物を持参してご来校ください。

公開日:2024年12月17日 13:00:00

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令和6年度 11月号


勇気をもらう   校長 門野 吉保
       
 南浦スポーツフェスティバル2024も盛会に終わり、改めて子どもたちの成長を実感するとともに、6年生の存在、リーダーシップの大きさに感動しました。当日を迎えるまでの道のりは長く、決して平たんなものではありませんでした。何か(目標)を成し遂げるためには、いくつもの課題を解決していかなければなりません。それは、個人的・集団的なことだったり、規則や道徳的なことだったりと様々です。また、自分一人で解決できることは稀で、多くの場合は仲間との連携・協力が必要です。

 昨年、大谷翔平選手が本塁打王に輝いた試合で、始球式を務めたトム・ウィリスさんは生まれながらにして、両腕がありません。素足の右足の指に球を挟み、蹴り上げるようにして球を放ちます。実は、ウィリスさんは15年という歳月をかけて、この日、大リーグ30球団すべてのスタジアムで始球式を務めたのです。ウィリスさんは、不可能と思われることも努力し続ければ変えられる。壁にぶつかったらそれを
チャンスと、考えを変える。そして、どうやって自分自身のやり方で達成するかが大切なのだ。と語っています。

 6年生だけでなく、南浦小の一人ひとりの子どもたちに其々の目標に向かって積み重ねてきた実績・経験があります。また、ご家庭ではお子さまを支えてくださった保護者の皆さまがいました。皆さまと一緒に子どもの成長を見ることができたことに感謝いたします。また、15日、16日は展覧会・造形活動がありますので、ご期待ください。

公開日:2024年11月05日 16:00:00

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令和6年度 10月号


自から考え、行動できる子ども 校長 門野 吉保
 
 挨拶運動実行委員会からです。
 先週、挨拶運動に協力いただきありがとうございました。挨拶をどれくらいしていたのか、学年ごとに1番挨拶をしたクラスと、この学校で一番挨拶をしたクラスの結果発表をします。
   ~略~
 たくさんの人が挨拶をしてくれていますが、集計結果を見ると学校全体では少し挨拶をしてくれている人が少ないようです。
 これからもっともっと挨拶をしていって、全員が挨拶をするようになるとより良い雰囲気の学校になるかもしれませんね! 以上、挨拶運動実行委員会からでした。

 これは、9月13日の給食時間に流れてきた放送です。挨拶運動は9月2日から6日まででしたが、6年生による実行委員会はみんなが挨拶できるように、また挨拶運動が盛り上がるように色々と工夫してくれました。南浦の子どもたちのよさの一つに、主体的に物事を考え、みんなのために行動できるところがあります。例えば、校舎内にある掲示板や昇降口に、ちょっとしたイラスト(ラミネートされた絵やイラスト)が飾ってあるのをご存じですか?学校が華やかになるだけでなく、見ている私たちを温かい気持ちにさせてくれます。先月には、環境委員会が学校のことをみんなによく知ってもらおうと様々な新聞を校内に掲示してくれました。また、様々な運動遊びを知る「体育的活動」や異学年の子どもたちによる「交流班活動」では、特に6年生がリーダーシップを発揮して進めたり、分かりやすい言葉を選んで小さい子に説明したりしている姿は、本当に素晴らしいです。学校のために、みんなのために考えたり、行動したりすることができるというのは、簡単なようで難しいことです。こんな素敵な子どもたちに出会えたことに感謝します。
 さて、今年のスポーツ・フェスティバル(運動会)では、3年生以上で構成する選抜リレーを新たに実施します。学年や係活動など、それぞれの場で、子どもたちが活躍してくれること
を期待しています。  

公開日:2024年10月28日 15:00:00
更新日:2024年10月28日 17:26:13

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令和6年度 8・9月号


実り多き2学期に       校長 門野 吉保
 
 7月22日、米大統領選から現職大統領が撤退しました。8月5日、急激な円高とともに、日経平均株価は過去最大の下落幅を記録しました。8日、宮崎県東部沖合の日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、南海トラフ地震臨時情報が発表されました。14日、現職の総理大臣が総裁選不出馬を発表しました。22日、ようやく福島原発での燃料デブリの試験採取が始まりました。
 様々なニュースが今夏ありましたが、パリ五輪でのサッカーやバレーボール、バスケットボール、柔道やレスリング、ブレイキン、やり投げなど日本の活躍は連日報道され、私たちに大きな感動とたくさんの勇気や希望を与えてくれました。今大会では、女子選手の出場枠が五輪史上
初めて男女同数となりました。混合種目も増えてきましたが、男女の区別がない種目は馬術だけだそうです。
 また、開閉会式の演出、選手村の運営、セーヌ川の水質、表彰台での記念写真、金メダルの品質など様々なことがメディアに取り上げられました。特にSNSによる選手個人への誹謗中傷が大きく注目を集めたのもパリ五輪の大きな特徴でした。柔道の女子選手が負けて号泣している姿にも心無い言葉が容赦なく浴びせられました。SNSへの投稿については侮辱罪や名誉棄損罪などの刑法に抵触する可能性がある場合には身元を特定されることはありますが、SNSは匿名性が高く誹謗中傷が起きやすい環境にあり、さらにそこに歪んだ正義感が加われば攻撃性が殊更増すのでしょう。
 昨年10月に文部科学省が発表した令和4年度の小・中・高等学校及び特別支援学校におけるいじめの認知件数は、68万件を超え過去最多となりました。互いに助け合って、協力し合って成り立つのが社会や家庭、学校、教室です。法令や規則、決まりことを守るだけではなく、「互いに気持ちよく生活するために、自分がされて嫌なことは他人にしない」という当たり前のことが軽視されているような気がします。子供たちが活躍する20年後の社会では、人種や宗教、歴史や文化、言語など多種多様な人々と協働してやり遂げる資質・能力が確実に必要になっています。異質なものは排除する、かかわらないではなく、相手を知る、妥協点を見つけるために徹底的に議論するコミュニケーション力が重要なのだと、パリ五輪の閉会式で世界各国のアスリートが交流している姿を見て改めて考えさせられました。
 さて、2学期はスポーツフェスティバルや展覧会・造形活動、たて割り班活動などがあります。これらの活動を通して、達成感や充実感を味わい、一人ひとりが仲間とともに確実に成長できるよう取り組んでまいりますので、引き続き、ご理解とご協力をいただきますようよろしくお願いします。

公開日:2024年10月28日 13:00:00
更新日:2024年10月28日 17:25:47

カテゴリ:学校だより
令和6年度 7月号

感 謝

校長 門野 吉保

 6月の学校公開には、二日間で1100名を超える保護者や地域の方にご来校いただきました。子どもたちも見られている意識からか、いつも以上に集中し、力を発揮していたようです。学校公開は年3回の貴重な機会です。保護者や地域の方に学校の教育活動や子どもたちの様子を理解していただくとともに、子どもたちにとっては保護者の前で頑張れる貴重な機会でもあります。人数が多く又教室や廊下が狭いなどご不便を掛けましたが、PTAのご協力もいただきスムーズな運営ができましたことに感謝いたします。

 さて、感謝と言えば「南浦小学習サポートネットワーク(通称「みな☆サポ」)さんには、大変お世話になっています。速報値ですが、令和5年度は、延べ762名のサポーターさんに授業補助や指導支援、学校行事、環境整備などでお力添えをいただきました。学校は教員1名で約35名の児童を指導しなければならず、もう少し大人の目があったら、お手伝いがいただけたら、一人ひとりの子どもたちにきめ細やかな指導・支援ができる、ということが多々あります。そんな時にサポーターさんがいてくださると本当に助かります。令和6年度もすでに、一年生の下校や給食準備、授業補助、遠足や社会科見学の引率などたくさんのサポーターさんからご支援をいただいています。ありがとうございます。みな☆サポさんは今年で12年目を迎えます。令和2年には東京都教育委員会よりその功績を称える感謝状をいただきました。現在、150名の登録がありますが、ぜひ、保護者や地域の皆様にもサポーターとして登録していただき、一緒に学校教育の充実にお力添えをいただけますようお願いいたします。

 末筆ながら、学校からの依頼を受け、サポーターを募集し、詳細を伝えるなど学校とサポーターを繋いでくださっているみな☆サポの事務局さんには心より感謝いたします。事務局さんの活躍は、子どもたちや学校から直接感謝の言葉を伝える場面が極端に少なく申し訳ありませんが、正に縁の下の力持ちです。陰に日向にとたくさんの方々に支えられている地域の学校であることを改めて感じました。皆さま、本当にありがとうございます。

 

〇令和6年度 7月号(PDF:862KB)

公開日:2024年07月22日 22:00:00
更新日:2024年09月26日 14:32:34

カテゴリ:学校だより
令和6年度 6月号

遠足日和

校長 門野 吉保

 

天候不順な日が続きますが、5月9日の2年生の井之頭自然文化園(動物園)への遠足を皮切りに、5年生は深大寺植物公園、1年生は深大寺植物公園広場、3年生は昭和記念公園、4年生は高尾山へと予定どおりに実施することができました。学校を飛び出す校外活動では、普段と違う子どもたちの良さを見ることができます。

 1年生の遠足では、お弁当終了後にゴミが落ちていないことにビックリしました。帰りにこのことをお話しすると「僕たちが拾いました。」とのこと。2度目のビックリでした。

 2年生の遠足では、学校を出発してから園内の活動、学校に帰って来るまで、長時間しっかりと歩き続けることができました。1年生の時に比べて体力が向上するとともに、小グループでの活動では声を掛け合いながら活動している姿に成長を感じました。

 3年生は、高齢者や小さなお子さん連れの方、急いでいる方などを見つけると、道を譲ったり通路を確保したりすることができる児童がいました。列を乱さないよう歩く、前の人についてくことで精一杯のはずの3年生ですが、まだ少数でしたが、視野が広く、優しい気持ちで行動できることに感動しました。

 4年生の高尾山は体力に合わせて山頂へのコースを選べるようにしました。2時間弱の山登りでしたが、友達と励ましの声をかけ合う姿や山のごみを拾っている姿に大きな成長を垣間見ました。

 5年生は、園内では制限時間内に、どの順にコースを回るか、問題の答えをどうまとめるか、自分たちで計画を立て、グループの仲間と相談しながら行動することができました。何事にも主体的、意欲的に取り組める子どもたち。これから一年間の活躍に大いに期待できそうです。なお、来年度の5年生は遠足ではなく、1泊2日の自然教室を検討しています。

 6年生は、6月5日から2泊3日の自然教室が始まります。すでに様々な準備・活動がスタートしています。さてさて、どのような顔を見せてくれるのか、また、どのような良さを見つけることができるのか、楽しみにしています。

 学校行事は学校生活のアクセントであり、普段の学習とは一味違う成長の場ですね。

 

〇令和6年度 6月号(PDF:681KB)

公開日:2024年06月06日 14:00:00
更新日:2024年09月26日 14:32:49

カテゴリ:学校だより
令和6年度 5月号

みんなで考えて、一緒に行動しよう!

校長 門野 吉保

昨年12月の新聞に、モルディブが計画している「水上都市」についての記事がありました。2050年にも、モルディブは気候変動により、全人口約50万人が海に飲み込まれるという危機を前に、サンゴ礁の上に世界最大級の水上都市を建設するそうです。すでにモデルハウスもあり、水上都市の住居は、海底と伸縮する柱でつなげて海面が上昇しても沈まない構造です。また、電気は屋上の太陽光パネルや潮流を利用して発電し、空調は海水をくみ上げた冷たい水を使い、飲み水や生活用水も海水をろ過して使用するそうです。この技術を提供しているのがオランダです。オランダは国土の25%が海抜0m以下のため、古くから治水技術が発達し、すでに多くの運河に1万戸にのぼる浮体式の水上住宅が建設されており、なんと、農場やオフィスまであるそうです。水に浮かぶ浮体式水上住宅は、水と共生しているので地震や津波、洪水にも強いそうです。

 地球温暖化など気候変動による水没の危機については、昨年2月、初めて国際連合安全保障理事会において海面上昇が議論され、ニューヨークやロンドン、上海などの都市名を挙げて警告しています。11月には、水没する危機に直面している太平洋にある小さな島国ツバルは、オーストラリアへの移住を可能にする2国間協定を結びました。

 本校では、第6学年の総合的な学習の時間「わたしたちにもできるSDGs」という単元の中で、子供たちはグループに分かれて、自分たちで興味や関心のある課題を設定し、情報収集をしながら解決策を考え、自分たちでできることを実践する、という学習に取り組んでいます。2月の能登半島地震への募金活動もそのひとつでしたが、その他にも、給食の残菜を減らす、ごみの減量などもありました。校内放送やポスターで全校児童に呼びかけたり、実際に校外にでてごみ拾いをしたりし、各グループがそれぞれの取組の内容や成果を発表して学習をまとめます。

 環境問題は、国や地域ではなく地球規模で考えなくてはなりません。そのためには、言語や宗教政治や文化の違いなどを乗り越えて、知恵を出し合い、取り組むことができる共生社会の実現が必要です。子どもたちには、身近にある様々な課題に気付き、解決に向けて行動できるとともに、自分を大切にし、また自分と同じように他者も大切にできる心を育てていきたいと思います。

 

〇令和6年度 5月号(PDF:614KB)

公開日:2024年04月30日 14:00:00
更新日:2024年09月26日 16:17:10

カテゴリ:学校だより
令和6年度 4月号

令和6年度スタート!

校長 門野 吉保

 3月末152名の卒業生が巣立ち、本日101名の新一年生が入学してきました。児童数が少なくなるのは寂しいですが、活用できる教室が増えていくメリットも大きいです。学年全体の子どもたちを集める教室や、子どもが話し合ったり活動したりする場、作品置き場などこれまでの課題がいくつも解決できそうです。ランチルームや教職員の休憩室などもあるとよいのですが。

 さて、本日より、南浦小学校の令和6年度の教育活動が始まりました。学校経営の3つの柱、(1)地域の子どもを地域とともに育てる (2)小・中一貫教育を推進し、未来を担う子どもを育てる (3)自他の良さや可能性を尊重し、多様な人々と協働しながら個性の伸長を図る、に基づき、コミュニティ・スクールを基盤とした小・中一貫教育「連雀学園」を推進するとともに、多様で豊かな教育の機会を提供し、保護者や地域と協働しながら教育活動を充実させ、「笑顔、挨拶、仲間」を大切に子どもたちの健やかな成長を図ってまいりますのでよろしくお願いいたします。

 また、令和6年度は主に3つの新規事業に取り組みます。

【1】東京都より人権尊重教育推進校に指定されました。

 令和6年度より2年間の研究指定を受け、子どもの意見表明権を中心に研究と実践に取り組みます。研究の成果は、令和8年1月頃に研究発表会として広く市内外に発信する予定です。

【2】1年生と2年生に、エデュケーション・アシスタント(副担任)が配置されました。

 これまでの専科教員に加えて、新たに1年生には「佐藤 梨江」先生が、2年生には「藤野 忍」先生が、年間を通して、学年に配置されました。副担任として、学級担任の業務補助や学習・生活指導、子どもからの相談などを担い、子どもたちの学校生活の充実に努めます。保護者会や個人面談の席に同席することもあります。

【3】チャレンジルームを新たに設けました。

 不登校及びその傾向にある子どもたちが、安心して過ごせる居場所を保健室の隣に「チャレンジルーム」として設置しました。現在、その対応を担う校内別室教育支援員が欠員(*教員免許をお持ちの方を募集中。)ですが、オンラインで学習に参加したい、気持ちを落ち着かせたい、話を聞いて欲しいなど子どもたちのニーズに応じて活用できるよう環境を整えていきます。

 

〇令和6年度 4月号(PDF:576KB)

公開日:2024年04月08日 10:00:00
更新日:2024年09月26日 16:16:40