カテゴリ:学校だより
令和6年度 12月号
保護者のプロはいません! 校長 門野 吉保
早いものでもう師走。2学期は大きな学校行事があり子どもたちの成長をたくさん見ることができました。走るのが得意な子、大きな声が出せる子、個性的な発想ができる子、人前で堂々と話ができる子、友達に声をかけることができる子、ものづくりが好きな子、色の使い方が独特な子、指先が器用な子、根気強く取り組める子などなど学校には個性豊かな子どもたちがたくさんいます。各行事を通して、子どもたちの個性が発揮され、友達の良さを見つけられる機会となればありがたいです。保護者の皆さまには、行事に向けた準備やお子さんの健康管理など多岐に渡りご理解とご協力をいただきました。心より感謝いたします。
さて、保護者の方から子どもを褒めることについて相談を受けることがあります。褒めることの大切さは理解しているが実践することが難しい、と。具体的に褒めること、取組や過程を褒めること、子どもの存在自体を褒めることも大切ですが、意外と難しいのがタイミングです。特段に目立つようなよい言動であれば褒めることは簡単ですが、中々そうはいきません。大切なことは子どもが自然に、普通にしている言動に目を向け、それを価値づけ、褒めてあげることです。
例えば、食事の時に子どもの姿勢の悪さが気になったとします。つい「ちゃんと背筋を伸ばして」と注意してしまいます。注意されれば子どもは姿勢を正します。ここが褒めるタイミングです。「よい姿勢だね」「できたね」などの言葉が子どもには嬉しいのです。しかし、誉め言葉が出てこないと、数分後には子どもはまたもとの悪い姿勢に戻ります。それを見て「ほら、また姿勢が悪い」と叱ってしまうと悪循環になっていき、口調がだんだんエスカレートし、子どもも益々怯え、委縮するか反発心を募らせていくのです。
褒めることは、特別なことを仰々しくするのではなく、普段、何気なく、自然に行っている子どもの言動を、タイミングを逸せず、きちんと言葉で伝えてあげることが大切です。
とは言え、簡単にできないから悩まられるのです。ですが、子どものことで悩んで、失敗して、それでも色々と試そうとしている保護者の姿を、子どもたちに見せることも大切なことかと思います。
PTAでは、毎月第2金曜日の午前中に「P‐CAFÉ」を始めました。情報交換したり、話を聞いてもらうだけでも心が少し軽くなることってありますよね。小さいお子さんを連れてきても大丈夫です。お飲み物を持参してご来校ください。
公開日:2024年12月17日 13:00:00