カテゴリ:学校だより
令和7年度 8・9月号
子供の自己実現を図る2学期にしていこう ~ 適度な課題を適時に学ばせる ~
校長 小坂 和弘
長かった夏休みも終わり、元気な子供たちの声が帰ってきました。今夏も40度超えの気温が記録されるなど猛暑続きしたが、子どもたちの明るく元気な様子に、それぞれにとても充実した夏休みを過ごせたであろうと嬉しく思います。
2学期がスタートするにあたり、まずは、学校生活のリズムを取り戻し、暑さに負けず、ベストなコンディションで登校できるよう、各ご家庭で応援してあげてください。抵抗力が落ちていると様々な感染症に感染しやすくなります。十分な睡眠・休養・栄養、適度な運動を意識して、この暑さを乗り越えていきましょう。
学校でも、引き続き、子どもと保護者・地域の皆様・教職員の健康と安全を第一に、教育活動を充実させたいと思いますので、ご理解ご協力をよろしくお願いします。
さて、2学期は子どもの自己実現を図るうえで大切な学期です。子どもがこんな風に頑張りたい!こんな自分になりたい!こんなことができるようになりたい!と考えた目標を実現させるには、子ども自身の意欲を持続させることが何より大切です。
勉強しなさい、頑張りなさい、など、ついつい口にしてしまいがちですが、言葉だけで動いてくれるものではありません。
この夏、高校野球を観戦していて、個々の選手の奮闘ぶり、チームワークのよさ等はもとより、それぞれの選手が自らの目標を明確にもち、あきらめず必死に競技に取り組む姿勢の大切さを強く感じました。
それを支えてきたチームのコーチ、仲間の選手の働きかけも大きな成果を生んだものと思います。努力は必ず報われる、無駄な努力などないというある選手の言葉も強く印象に残りました。
子どもの学びにおいても個別の自力解決や集団で協働しての解決の仕方等、学ぶべき時期に学ぶべき適切な方法・内容を適時に学ばせていくことが大切です。
やる気をもたせ、本気で取り組ませ、自己実現を図らせていく必要があります。そのために適度に抵抗感のある課題を適時に的確に与える必要があります。
いま、お子さんにとって何が必要か、何をどのように学ばせていけばよいのか、どんな価値観をもって学ばせればよいのかをよく知って、適切なアドバイスをご家庭でもよろしくお願いします。
時期を逸することなく、その子の学びにふさわしい事柄を大人がしっかりと見極め、成功に導いていけるよう、担任教諭とよくご相談いただき、お子さんの成長を支えていくことができるよう、ご一緒に考え、導いていきましょう。
お子さんの健やかな育ちには、学校とご家庭との共同作業が不可欠です。
共にできることを考え、一歩一歩、着実に成長を促していくことが肝要です。2学期末に、子供たちが達成感・充実感をもち、笑顔でいっぱいになれるよう、子供の育ちにかかわるすべての方々と協力して教育活動を充実させていきたいと思います。
公開日:2025年08月25日 15:00:00